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DVDレビュー ボディスナッチャー 恐怖の街

以前DVDではカラーライズ版が発売されていましたがとっくに廃盤高騰してしまい待望の再販です。
しかもオリジナルのモノクロ版です。

ストーリーはサヤから産まれた人間そっくりな生物が知らず知らずのうちに本来の人間と入れ替わり侵略しているのに気づいた医者とその恋人の話です。

この映画は地球最後の男や縮み行く人間などと同じ所謂反共映画として有名です。
公開当時アメリカは共産主義の侵略を恐れていて同じ考えに統一され人格や個性、自由がなくなったり、洗脳や多数派が少数派になってしまうという物に日常的に恐怖していました。
それをSFに置き換えたのがこの映画です。
そのような時代的政治的背景を抜きにしてもとても優れた映画だと思います。
ドン・シーゲル監督の演出が冴え渡っています。
サスペンススリラーとしても面白いです。

何度もリメイクや模倣作がありますが侵略の恐怖というのは1番描けていると思います。
模倣作ならゼイリブもオススメです。こちらはさらに政治的侵略を取り入れてる傑作です。

このメーカーのDVDは初めて買いました。
パッケージは安っぽくダサいのですが
ワンコインのパブリックドメインのDVDと違いちゃんとリマスターされた映像で収録され音声もノイズや音割れは無く苦痛にならない仕様です。
字幕も変な訳は無く価格を考えるとかなりお得な商品だと思います。オススメです。