映画雑記

映画、アニメ、マンガをレビューしてます

山口組三代目

分裂した山口組が世間を騒がす今日
今だといわんばかりに東映ビデオがついにDVD版を発売

山口組三代目の田岡の自伝である
正直僕はもっとドロドロとした取るか取られるかの実録ヤクザ映画を期待した。
実録ではあるんだが、健さん主演ということと戦前が舞台ということで実録ヤクザ物の前の任侠映画に近い雰囲気。
仁義なき戦いのような物を期待すると肩透かしを喰らうか。
しかしヤクザではみ出し者であるがマジメな俠客の高倉健の良さは十二分に引き出されてる。
網走番外地とか好きな人にはオススメ。

クライマックスの高倉健vs菅原文太はこの映画の見所。

誘拐の掟

最強の暴走オヤジからうってかわり
贖罪がテーマの重いハードボイルド探偵物

重厚な雰囲気の割に話は薄味。
ランオールナイトとどうしてもテーマが似ているので比べてしまう。
ランオールナイトがアッパー系ならこちらはダウナー系。
雰囲気的にはこちらのほうが好みかも知れない。

アクションは少なめ。
でもやはり少し無敵。

どうやらシリーズ物なので今後も続編が続いてマット・スカダーのキャラが掘り下げられて行けば良いシリーズになりそうな気がする。

超電磁ロボ コン・バトラーV 前半

超電磁ロボ コンバトラーV 3話
富野由悠季の演出回
スパロボではいつも最初から仲間で知らなかったが最初は四ツ谷博士は世捨て人なんだな。
自然を破壊してる人間は滅びて当然と言ってる。それを決死の説得する南原博士。
辻真先の脚本って事もあるんだろうけどハードな内容だ。

冒頭からロボットアニメを見てる豹馬
メタすぎ
超電磁ヨーヨー初登場なんだけど
ヨーヨーが武器って発想も凄いが
ヨーヨーの発想を思い付くヨーヨー名人のシーンが実写というのに度肝抜かれるw
画面分割に止め絵もあるけど出崎哲の演出であった

7話
前話でガルーダとの戦いで両腕に重傷を負った豹馬は両腕を人口細胞を使った義手にする。
義手に目をつけたキャンベル星人は敵の手先になった勝田博士を使い義手に毒を仕込む。
毒に苦しむ豹馬。
と並行する形で勝田博士の話が描かれる。ガルーダの元に帰った勝田博士は用済みという事でどれい人間にされてしまう。
どれい人間は作業の他キャンベル星人の下っ端の足揉みをしたりさせられる。なんとか励まし合いながら乗り切るどれい人間を見た勝田博士は改心。脱走し兵士の集中砲火を浴びながら解毒薬の作り方を四ツ谷博士に教え、四ツ谷博士に謝罪しながら絶命する。
この回はとにかく鞭で打たれ過酷などれい人間の描写と毒に苦しみ悲鳴を上げながら悶絶する豹馬とサディスティックなシーンが満載だ。

16話
この回はちずるのシャワーシーンがある
バンダイチャンネルではやたらこの回の視聴数が多い

19話
大作がどれい人間にされた家族を助けに大活躍する話
大活躍ぶりが尋常じゃない。
大作の変装が意外すぎる。

劇場版CLANNAD

前作airは出崎演出と美少女アニメがコラボした結果超時空異次元スポ根美少女アニメが誕生してたが

今作クラナドは出崎演出もくどくなく割と地に着いた演出だった

90分では原作のゲームを語るの到底は無理だ

ツッコミどころは多いしキャラ改変もファンは文句言うだろう

しかし明るいクラナドと思えば見れなくも無いと思ってしまった。

仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス

さぁ恒例の仮面ライダー 超MOVIE大戦ことMOVIE大戦シリーズ最新作。
毎回その年に公開した洋画のタイトルをパク・・・真似するのが恒例で今回はジェネシスだ。ジェニシスじゃなくジェネシスだ。
本編中どの変がジェネシス(創世記)なのかは分からなかった。
起源のような話は描かれないし
まさかドライブの主人公とヒロインが結婚するのをアダムとイヴにかけてるのだろうか。

さて仮面ライダーの映画は夏冬春と年3回やるのが恒例だ。ザックリと各季の特徴はこんな感じ。

夏・・・アクション、ストーリー共に当たり外れが大きい、わりとテレビシリーズの話と関わってくる。
冬・・・前作ライダーの後日談と今作ライダーの映画の二本立てで終盤に合流して共通の敵を倒す。割と当たり外れは少なめ。一定のクオリティを維持してる。お祭り感もそこそこ。
春・・・問題児でアクション、ストーリー共にやっつけ。お祭り先行型だが客演の扱いも酷いので昔からのファンからも不評作が多い。

今回の冬ライダーは上記の特徴を全て撤廃しました。
まず二本立てストーリーを2作のライダーが最初から共演状態で一緒に事件を解決しに行く。
一定のクオリティを保たれてたアクションも金田治のやっつけ仕事により適当になった。
今回は恒例の客演ライダーの登場もなし。お祭り感はゼロだ。
要するにお祭り感の無い春映画に仕上げたのだ。

今回ストーリーは仮面ライダーゴーストとドライブが過去に行ってしまい何故か未来にドライブの敵ロイミュードが蘇ったので過去で事件を解決するというのがあらすじだ。
そもそも蘇った原因が飛んだ先の2010年が原因と断定したかは謎だ。
この映画タイムスリップ物映画としてはタブーな現代と過去を特殊な電話で連絡を取りながら並行して物語が展開していく。タイムパラドックスも忘れた知らないで済まされる。
登場人物が全員特異点で物語が進行するのだ。

ドライブは最終回でベルト封印したしどうなるのかと思ったら過去でその辺に落ちてるという神展開。
ってか過去でベルトさんと主人公が出会ったらドライブのテレビ版の話おかしくならないか?と思ったが何のフォローも無いどころか、現代に戻って助けに来たぜって封印したベルトさんが普通に現れたよ。

ゴーストの主人公が子供の頃の自分と会って目の前で正体まで明かしてるのは大丈夫なのか?1話でゴースト知らなかったぞと思ったが。
それもその日はよく覚えてないで済まされた。
父さん死んだ日だぞ。でも絵日記には克明にその日の内容を書いてた。

今回の目玉はテレビ版で死んだドライブの人気ライダーの仮面ライダーチェイサーの復活だ。
当然ロイミュードも復活したので颯爽とチェイサーが助けに現れて場内が子供の歓声で盛り上がるも直後にドライブの上司役の片岡鶴太郎坂上二郎のモノマネをしながら登場し敵に向かうも即死。
そして葬式のシーンになる。あれ?チェイサーの活躍は?
葬式中突然蘇った片岡鶴太郎。あの世の出来事を話し出す。あの世とこの世の狭間でゴーストのおやっさんポジションの竹中直人丹波哲郎のモノマネをしながら登場。坂上二郎のモノマネで対抗する片岡鶴太郎松田優作などのモノマネ合戦を始めるのだった。
このシーンが5分近くある。
チェイサーの活躍を切ってまで必要なシーンだろうか。
まぁこのシーンが1番いらないシーンで1番面白いシーンだから困る。

アクションもアッサリだ。
金田治アクションこと登場して即必殺技の繰り返しアクションとは芸の無さは通常営業だ。
金田治はホントにもうライダーに関わらないで欲しい。

坂本浩一監督にもう一度ライダーに帰ってきて頂きたい。
もうウルトラマンはきっと田口と辻本のパトレイバー組で何とかしてくれるよ。

007 スカイフォール

前作で謎の秘密結社クォンタムの存在が明らかになったもののそのクォンタムに迫るのかと思いきや全く別の話どころかボンドが感情的な新人からいつの間にか冷静エリートスパイのボンドになってた。
クォンタムの正体は次回作スペクターまでお預けだ。

さて今作は前作の失敗から再び実質リブートと相成った。
今作で今までの設定を再構築して新たなmi6になり原点回帰となる。その準備の話だ。
新たなMとQ,マネーペニーが登場する。

今までは大作映画を仕切れる監督とスタッフで作られていたが今作は今までと違い一流のスタッフが集められている。
アメリカン・ビューティー、ロードトゥパーディションなどのドラマ派なストーリー、陰影の濃い芸術的な画作りの監督だ。
007といえば大作を回せる第2班監督出身が撮ることが多いが、果たしてド派手アクション未経験のメンデス監督に撮れるのか?と心配したがそれは杞憂だった。
むしろ芸術的な画とアクションが上手いバランスで作られており印象的なアクションシーンの連続だった。
上海のネオンビルを背景にして2人の影が1カットで格闘するシーンは秒数にして30秒程度だがスタイリッシュで印象的だ。
撮影監督のロジャーディーキンスもいい仕事をしている。
音楽もトーマスニューマンが今までの007的音楽を残しつつ現代的な電子音楽風でカッコいい。

俳優陣も名優が集められた。
やはり敵役を務めるハビエル・バルデムだろう。
前作の間違った意味でオカマ小物のマチューさんからいかにも007の敵というバルデム、しかも強敵だ。なにせ今回ボンドはこいつに一つも勝ててない。
ダークナイトの影響大であまりに敵を魅了的に描きすぎだと思うが。

今回は久々に装備を付けたボンドカーの登場もある。
僕は劇場で泣いてしまったよ。

アデルのOPも最高だ。

無事リブート完了になった今作
シリーズでいえばロシアより愛をこめて、ユアアイズオンリーのポジションだ。
リアルになると再び荒唐無稽に舵を切り出すシリーズだがスペクターの出来は如何に。