映画雑記

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犯罪都市 round up

犯罪都市 ROUND UP」はマ・ドンソクの犯罪都市シリーズの2作目

この後、日本版犯罪都市アメリカ版犯罪都市の公開が控えてるらしい。どちらもマドンソクが主演とのこと。

 

映画の前にマ・ドンソクについて少し書く。

僕のマ・ドンソクを知ったのは「新感染」だ。ゾンビだらけになった新幹線車内で最後尾車両から妻のいる最前車両まで向かわなくてはならないというシチュエーションがある。他の仲間が槍や盾で武装するなか、ドンソク兄貴は素手という最高のシーンがある。

多分多くの人はここでドンソク兄貴にやられ、この映画の三分の一くらいしか出てないのにドンソクしか覚えてないくなっただろう。自分もその1人だ。

 

そして今回の犯罪都市ROUNDUPだ。

前作は所謂ヤクザ物映画でマル暴のドンソク兄貴刑事が戦うハードバイオレンス映画だった。

今作はかなりアクション寄りのコメディ寄りになった。

 

今作は誘拐連続殺人鬼とのバトルに終始される。前半は上司とのフィリピンでのデコボココンビコメディ、後半は特捜班のチーム捜査になる。

敵の連続殺人鬼は血も涙もない凶悪犯なのだがマ・ドンソクがそれ以上に凶悪なパンチを繰り出すのでパンチにならないのはマ・ドンソクらしい。

 

次回のアメリカ版ではスタローンと戦うらしいので今回で苦戦してるくらいでは先が思いやられてしまうのでこれで正しかったのだ。

 

そろそろマ・ドンソク映画は如何にマ・ドンソクを倒すかのゴジラ映画の域に達しそうだ。

ゴティックメード 花の詩女

10周年のリバイバルということでゴティックメードを見た。

12kの映像で製作されてるということで今のところソフト化の予定が無いらしい。劇場でかかるリバイバルでしか見れないという事だ。

ファイブスター物語は読んだ事無いし、重戦機エルガイムは見た事ある程度の知識で鑑賞。

ストーリーは小難しい世界観が視聴のハードルを上げてる。要は詩女といわれる巫女のような女性が都市まで参勤交代みたいのするから、テロリストに狙われないように国の王子が護衛するみたいな話。そこに政治的背景などが絡んでくる。

 


映像は12kだけあってバッキバキの画質。でも手書きの様な背景やキャラクターたちは何処か懐かしい80年代のOVAを観てるような感じ。

戦闘シーンがかなり少なく物足りないが、スピード感溢れる独特な戦闘シーンはそこそこ迫力があった。これに出てくるGTMとよばれるロボットはどう考えても映像で動かせるデザインじゃない!

どれだけエルガイムヘビーメタルがアニメ向きに作った永野護デザインとしての最適解だったかが分かる。

とは言えこの作品を見てファイブスター物語に興味を持てたし、カルト人気あるのも分かった。

 

とにかく映画ファン的にも12kの映像というのはどういうものか見て損がないのは間違いない。

 

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ランボー 最期の戦場

ついにランボー5が公開するらしい。

ランボー4の後すぐに5の噂があったと思う。

内容はエイリアンと戦うとか麻薬組織と戦うとかそんな粗筋があったと思う。麻薬組織と戦う話の脚本はジェイソン・ステイサム主演のバトルフロントに流用された。ストーリーは悪くなかったが流石にランボーvsモンスターペアレントは見たいようで見たくなかった。

 

20代後半関東住みの人間からするランボーのイメージは多分ゴールデン洋画劇場でランボー2が頻繁に放送してたというイメージだろう。自分もそうだ。

あまり顔の良くない俳優が半裸で弓矢を持ってジャングルを駆けずり回ってる映画というイメージ。

自分は同じゴールデン洋画劇場で頻繁に放送してたターミネーター2の影響でシュワルツェネッガー派だった。

ランボーとの出会いは映画好きに被れた中学生になってから。

ビデオを借りてランボー1を観たのだ。衝撃を受けた。

まず話が暗い。

PTSDランボーは友人を訪ねて田舎町に訪れたが、地元警察からイジメにあいナム戦がフラッシュバックして山に引きこもって警察や軍隊を相手に籠城するという話だった。

ラストシーンの説得しにきた上官のトラウトマン大佐に泣きながら吐露するシーンは感動した。

このシュワルツェネッガーには無い人間味に惹かれてスタローン派に鞍替えした。

何故か2,3はアッパッパーな作品だった(それでも2は傑作)

 

2008年に4作目のランボー最後の戦場が公開された。

劇場に足を運び観て再び衝撃を受けた。

一言で言えばとにかくグロい!

冒頭からミャンマーの内戦の状況が記録映像と共に映し出される(本物の死体が映る)

そしてミャンマー政府軍の村の略奪のシーンが始まる。容赦ない。銃弾が撃ち込まれた人は四肢がもげ、爆弾に当たった人は肉片になり、女はレイプされ子供は銃剣で刺されて首をちょん切られて晒し首にされていた。90分全部この調子だ。

これにアメリカのボランティア団体が無謀にも支援に訪れ案の定政府軍に捕まる。

ランボーの台詞を引用すれば平和ボケどもが!

これを助けに傭兵部隊と共にランボーが向かうのだ。

ランボーに依頼に来るシーンが最高だ。

過去作のシーンがフラッシュバックする(ランボーは3で実質的にタリバンを生んでしまたまた)。ここでランボー1の別エンディングが流れる。

トラウトマン大佐のランボーを呼ぶ声と重なって今回の依頼人の呼ぶ声が重なる。

そしてランボーはナイフを作りながら自問自答する。政府や国の為に戦うんじゃない、自分自身のために戦うんだ。

 

ミャンマーに向かう途中怖気づいた傭兵にランボーはムダに生きるか、何かして死ぬか選べ!

名言だ。すでに社会人になっていた自分はここで泣いていた。

 

クライマックス。

ボランティア団体を救出し脱出したものの仲間が捕まってしまい。

ランボーは車載されてるm2重機関銃を奪い政府軍との大戦闘になる。

50口径に当たった人間は肉片と化していく。

 

この映画は公開版とディレクターズカット版がある。

中盤の追加シーンと若干の編集違いだ。数フレーム単位でゴアシーンもカットされているので若干描写が緩くなってる。

追加シーンもテンポが悪くなってるので

オススメは断然公開版だ。

 

 

孤狼の血

なんか昨年末くらいからやたら映画を撮りまくってる白石和彌監督の最新作孤狼の血を観たぞ。

今回は70年代東映実録オマージュって事で期待大だ!

 

ストーリーは昭和63年の広島。

ヤクザとベタベタに癒着してる刑事の役所広司と新米刑事の松坂桃李は失踪した暴力団の会計士を探して捜査するってストーリー。その事件にはヤクザが絡んでて一触即発になってるって実は雰囲気だけが70年代実録オマージュで中身はけっこう真っ当なサスペンスだった。伏線の張り方も見事で冒頭のウンコすら伏線だ。

そんな出来の良い筋立てが既に東映っぽくないよ!

役者も皆んな個性的で良い演技してるんだけど。

なんか堅い!笑いが足りない!

このメンツで東映東映してるのは田口トモロヲ石橋蓮司だけ。田口トモロヲは全編面白フェイスでやってるのにツッコミ不在な感じ。

石橋蓮司もびっくりくりクリトリスってギャグを全編で3回もするのに誰もツッコミいれないので笑って良いのか分からない!

 

だいたいイキってる石橋蓮司は出てきた時点で死亡が確定してるので、どんな酷い目にあって吠え面かくのかを楽しみにしてたが

ションベンしてる時に襲撃され個室に引きこもってクリトリスって言いながら首を切られて便器に捨てられて死にました。うーん。ぬるい!

そこは三池崇史ならションベン中にけつの穴に刀を刺されて血とションベンを撒き散らしながら殺されたろう。

 

あと松坂桃李よ!白石和彌監督の前作の彼女がその名を知らない鳥たちで最高に気持ち悪いキャラを演じてたのに緩いよ!前作のチンポしゃぶらせてんーおぅんーや女にあーって喘がせたりって男でもドン引きのクズキャラだったのに普通の良い役者になってたよ。

 

あと!東映の映画なのに女優の脱ぎっぷり足りないよ!東映レジェンドヤクザ俳優が伊吹吾郎だけっえのもねぇ。

やっぱ終盤梅宮辰夫が出てきてカレー美味かったりラジオ体操してくれへんと!

 

なんかスゲー出来の良いvシネ見せられた気分になりました。

面白かったんで見てください。田口トモロヲが最高です。

 

ラプラスの魔女なんか撮らずにこっちを三池崇史にやって欲しかったよ。

実写映画 破裏拳ポリマー

破裏拳ポリマーの実写映画。
原作アニメはあまり知らないが探偵の鎧武士が警察から盗まれたコピーのポリマースーツを巡りオリジナルのポリマースーツを着てポリマーとして活躍する話。

武士とヒロインのテルはアニメとほぼ同様の設定だが車錠が武士の相棒になる刑事になっている。
トーリーは探偵物というかサスペンス色の強い話になってる。

監督は仮面ライダーw坂本浩一
今回はアクションは昔のジャッキー・チェンの映画のような○○拳シリーズを意識してるように思える。
相変わらず見応えのあるアクションで仮面ライダーwなどの坂本アクションが好きな人は楽しめるだろう。

ガッチャマンキャシャーンの実写に比べるとバジェットが明らかに少ないのだが絵面そのものが仮面ライダーシリーズのような安っぽさが抜けてないように思える。
アクションは満足なのでもう少しストーリーなどドラマ部分をよく撮れるようになったら名監督なのだが。

巨乳がホットパンツで開脚キックを決めまくる映画なので是非お父さんは子供と映画を観ると言ってみにいって欲しい。

SFソードキル

SFソードキルは84年にアメリカで作られた藤岡弘、主演の映画だ。
戦国時代に富士山?で不意打ちをくらい湖に落ちて氷漬けになった侍、ヨシミツが400年後の現代に発見されアメリカに持ち帰られ蘇るという話だ。
前半は現代にヨシミツが蘇り現代文化とアメリカ文化のカルチャーギャップコメディになっている。
後半は研究所を抜け出したヨシミツが都会に出て虐められてる黒人老人を助ける為にチンピラを殺しまくり警察に追われるという話。
この中に同時にヒロインとの関係も展開していく。ヒロインはヨシミツを理解し関係を深めていく。その反対にヒロインの同僚は研究対象にしかみておらずモルモットにしようとする。
基本カルチャーギャップコメディなのだが虐げられる物を描く差別を描いてもいる。

この映画を作ったエンパイアピクチャはb級バカ映画を主に作っていた会社でキングコングをサムライに置き換えたスプラッターホラーを作ろうとして最初は三船敏郎に主演を依頼したらしいが高額なギャラでワンランク下の藤岡弘、に回ってきたというのがキャスティングの理由のようだ。
しかしそこは藤岡弘、、最初は無茶苦茶な日本描写に文句を言いまくりスタッフからも疎まれたが真剣を持ち出し居合抜きと演舞を披露したところスタッフがまるで先生のような扱いになり尊敬するようになったという。
なので藤岡弘、が脚本や細かい作法など描写をどんどん加えとてもb級バカ映画には見えないテーマ性のある映画になっている。
藤岡弘、は120%本気で挑みアメリカ人に本気で武士道を映画通して伝えようとしたのだ。

ラストのヨシミツが最期に放つセリフ
「武士道は理じゃ」
それをヒロインが英語に訳す
「武士道は死よ」
まだまだアメリカに藤岡弘、の武士道が伝わるのは遠そうだ。

夜は短しの歩けよ乙女

原作は未見である。
このアニメは四畳半神話大系の実質続編である。
四畳半と一部同じキャラクターが登場したり物語の舞台が一緒なので、四畳半神話大系を見ておくと楽しみが増える。

さてこれはある大学生が一目惚れした乙女に告白をしようとする一夜の話になっている。
一夜の話だが話は幕ごとに季節がある。
まず春は結婚式の二次会
夏は古本市
秋は文化祭
冬がクライマックスである。
主人公は確実に告白しようと外堀を埋めて行くが色んなトラブルに見舞われ乙女はドンドン前向きに突き進んでいってしまい、最期は結ばれるかという話だ。

一夜なのに季節があったり夜に文化祭があったりとかなり不条理な展開だが
さらに不条理なのは湯浅政明監督の独特なアニメーションである。
言葉で説明するのはかなり難しいのだがこのパースは効かせたアニメーションが不条理なストーリーと中村祐介のキャラデザに非常にマッチしていてとても気持ち良い。絵が綺麗ではなくアニメーションが動く気持ち良さというのが画面から溢れ出ている。とても幸せな映画だと思う。
湯浅政明監督が関わっていた映画クレヨンしんちゃんシリーズに近い楽しさだ。

芸能人声優が数人でているがそこまで気にならないどころかとてもハマっていてよかった。

単純に楽しく笑わせてくれる。是非映画クレヨンしんちゃんファンの大人にオススメしたい。