映画雑記

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仮面ライダー1号

たぶん仮面ライダーゴーストのスピンオフ映画です。
ストーリーの雑さとかは例年と変わらんし
金田演出も竹中ギャグもほんと邪魔なんだけど。
しかも竹中さんのギャグの元ネタ分かりません。
田中邦衛のモノマネしたのは分かりました。
いつもと違うのは藤岡弘、の存在です。
藤岡隊長もう本郷猛のキャラを忘れてるというより演じる気ありません。

いきなりのタイロケで、ごちそうさまからの割り箸をチンピラの手の甲にブッ刺してチンピラをオーバーキルする藤岡隊長の過剰なバイオレンスサービスから物語が始まります。
いきなりお寺で胡座で座ってるシーンは間違えてSFソードキルの続編を作ってしまったのかと思いました。テーマもSFソードキルと似たり寄ったりなのでSFソードキルを観てるのな仮面ライダー1号みてるのか分からなくなります。つか全編本郷猛ってよりはタガ・ヨシミツじゃ。

本編開始から30分後からは爆笑の連続です。
急に高等学校を訪ね生命(と書いていのち)の尊さを教え始めます。なんかよく分からなかったけどエゴイズムだそうです。
特に立花藤兵衛の娘とのデートは殺人級です。
オシャレカフェでナイフとフォークでぎごちなくスゥィーツを食べる隊長。
次はゲーセンデート。
UFOキャッチャーで寿司(まぐろ)のキーホルダーをゲットしようとする隊長。
太鼓の達人を普通太鼓の達人をプレイする姿勢では無く少し体を斜めにズラして本気の角度と威力で太鼓を叩き鳴らす隊長。
そしてタイムクライシス4をプレイする娘に本気の拳銃の構え方を教え叩き込む隊長。
デートで金が無くなったら土方工事でアルバイトをします。
電気の無くなった日本で突然サバイバルを始める隊長。もう書き出すとキリありません。
死んだ隊長の復活理由もいつもの金田治ライダーなら顔を真っ赤にして火を吹きながら叩くところですが隊長が言うなら仕方ありません。今回は叩けません。

敵も斬新です。
新たに山口組じゃなくてショッカーが分裂。
ショッカーとノバショッカー会社に分裂しました。
ショッカーからだいぶ戦闘員を持ってかれたようでショッカーの戦闘員は6人になった上にショッカーマークも傾いてしまいました。
ノバショッカー会社はビジネスで世界を征服するそうです。
ノバショッカー会社の事業内容は売電です。
まず日本から全て電気を奪いその電気をノバエネルギーって名前に変えて売ります。
そして過剰供給して設備を破壊し設備をノバショッカー製にしろと脅します。
殆どヤクザです。

もちろん見所もあります。
隊長復活シーンからバイクを取りに行くシーンは涙無しでは見れません。
あともう1つ見所は大杉漣のアクションシーンです。今回はデッドオアアライブでコカインで鼻で一気吸いする大杉漣並みにカッコいいです。
あと自分は大杉漣なの最後まで気づきませんでした。

ラストシーンはノーヘルで砂浜を爆走する藤岡弘、で終わります。
藤岡弘、の存在の前では日本の道交法も無力なのを感じました。

エンドクレジット後藤岡弘、のポエムで終わります。

武士の道は理なり