映画雑記

映画、アニメ、マンガをレビューしてます

SFソードキル

SFソードキルは84年にアメリカで作られた藤岡弘、主演の映画だ。
戦国時代に富士山?で不意打ちをくらい湖に落ちて氷漬けになった侍、ヨシミツが400年後の現代に発見されアメリカに持ち帰られ蘇るという話だ。
前半は現代にヨシミツが蘇り現代文化とアメリカ文化のカルチャーギャップコメディになっている。
後半は研究所を抜け出したヨシミツが都会に出て虐められてる黒人老人を助ける為にチンピラを殺しまくり警察に追われるという話。
この中に同時にヒロインとの関係も展開していく。ヒロインはヨシミツを理解し関係を深めていく。その反対にヒロインの同僚は研究対象にしかみておらずモルモットにしようとする。
基本カルチャーギャップコメディなのだが虐げられる物を描く差別を描いてもいる。

この映画を作ったエンパイアピクチャはb級バカ映画を主に作っていた会社でキングコングをサムライに置き換えたスプラッターホラーを作ろうとして最初は三船敏郎に主演を依頼したらしいが高額なギャラでワンランク下の藤岡弘、に回ってきたというのがキャスティングの理由のようだ。
しかしそこは藤岡弘、、最初は無茶苦茶な日本描写に文句を言いまくりスタッフからも疎まれたが真剣を持ち出し居合抜きと演舞を披露したところスタッフがまるで先生のような扱いになり尊敬するようになったという。
なので藤岡弘、が脚本や細かい作法など描写をどんどん加えとてもb級バカ映画には見えないテーマ性のある映画になっている。
藤岡弘、は120%本気で挑みアメリカ人に本気で武士道を映画通して伝えようとしたのだ。

ラストのヨシミツが最期に放つセリフ
「武士道は理じゃ」
それをヒロインが英語に訳す
「武士道は死よ」
まだまだアメリカに藤岡弘、の武士道が伝わるのは遠そうだ。