映画雑記

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夜は短しの歩けよ乙女

原作は未見である。
このアニメは四畳半神話大系の実質続編である。
四畳半と一部同じキャラクターが登場したり物語の舞台が一緒なので、四畳半神話大系を見ておくと楽しみが増える。

さてこれはある大学生が一目惚れした乙女に告白をしようとする一夜の話になっている。
一夜の話だが話は幕ごとに季節がある。
まず春は結婚式の二次会
夏は古本市
秋は文化祭
冬がクライマックスである。
主人公は確実に告白しようと外堀を埋めて行くが色んなトラブルに見舞われ乙女はドンドン前向きに突き進んでいってしまい、最期は結ばれるかという話だ。

一夜なのに季節があったり夜に文化祭があったりとかなり不条理な展開だが
さらに不条理なのは湯浅政明監督の独特なアニメーションである。
言葉で説明するのはかなり難しいのだがこのパースは効かせたアニメーションが不条理なストーリーと中村祐介のキャラデザに非常にマッチしていてとても気持ち良い。絵が綺麗ではなくアニメーションが動く気持ち良さというのが画面から溢れ出ている。とても幸せな映画だと思う。
湯浅政明監督が関わっていた映画クレヨンしんちゃんシリーズに近い楽しさだ。

芸能人声優が数人でているがそこまで気にならないどころかとてもハマっていてよかった。

単純に楽しく笑わせてくれる。是非映画クレヨンしんちゃんファンの大人にオススメしたい。